充実したカリキュラム

私たちは進学に向けて長期的且つ継続的な積み重ね学習を行うことをカリキュラムの中心に置きます。初級から上級までレベル別に具体的な目標を設けてあります。この目標を具体化することにより、単に「わかる」日本語から「使える」日本語が習得可能となります。対策の授業も一過性のものではなく、対策の授業を通して皆さんが読む、書く、聞く、話す、の4つの機能を段階的に伸ばせるように工夫します。何よりも皆さんが日本語、日本人そして日本社会に興味と好奇心を持ち、自発的に学習を行い、確実に成果を手にし、卒業できるように指導を行います。

1.コース設定

  • 進学2年コース:日本語を180時間以上履修し、日本語能力試験N5程 度以上の日本語能力がある者を対象とするコース
  • 進学1年6か月コース:日本語を300時間以上履修し、日本語能力試験N4程度以上の日本語能力がある者を対象とするコース

2. 授業時間

3. 各レベルの学習目標

初級
  • ひらがな、カタカナ、漢字の読み書きが正確にできる。
  • 挨拶など日常生活に必要な語彙、表現を身に付ける。
  • 日本語の基本的な文法構造を理解し、簡単な文を正確に作ることができる。
  • 簡単な言葉で書かれたある程度長い文章が理解できる。
  • 習得した文型を用い、実生活の中で必要な買い物や事務処理ができる。
  • 日本語の会話の基本的なパターンを学び、日本語でコミュニケーションがとれる。
  • 自分の伝えたいことが、既習の語彙、文法で表現できる。
  • 「日本語でできるようになったこと」を増やし、達成感を得る。
初中 級
  • N3レベルを中心とした学習項目を習得する。
  • 使う場面や言葉、文型意味、用法を意識し、場面に合った表現ができる。
  • 書き言葉などの固い言葉が混じったある程度長い文章が理解できるための、語彙力、文法力を養う。
  • あるテーマに沿った会話を聞きとり、内容が理解できるように聴解力を養う。
中級
  • N2レベルを中心とした学習項目を習得する。
  • より複雑な文法、表現を習得し、ある程度細かいことまで自分の意志、感情が表現できる。
  • 論理的な文章を書くための文章構築法の基礎を習得する。
  • 文化に関する、あるいは社会性、時事性のある文章が理解できるように、多読による読解力を高める。また、それらについて、自分の意見を述べることができる。
  • 日常生活に留まらず様々な場面での会話を聞いて理解できる。
上級
  • N2レベルの学習項目の定着を図りつつ、N1レベルの学習項目を習得する。
  • 様々な場面で使われているパターン化されていない日本語に対応できるように語彙力、読解力、聴解力、表現力を強化する。
  • 社会問題について情報を収集、分析し要点をまとめることがでる。
  • 進学に向けてレポートや論文の書き方、ディスカッション、ディベートの手法など、進学先で必要とされるスキルを身につける.他の人と交わる中でも柔軟性を持って対応できるだけの日本語力を身につける.